セールスキャリア開発機構の理念

セールスキャリア開発機構は『セールスは高度なヒューマンスキルを要する専門職である』という立場に立ち、『セールススキルの客観的測定』『セールス職の雇用・就職支援』等の事業を通じて、セールスパーソンの能力開発と自己実現、社会的地位の向上、雇用機会の充実に寄与します。

◆営業組織の生産性の向上のために組織改革し制度を整えることは非常に有益ですが、組織を作るのは人間であり組織を動かすのも人間です。当機構は、営業担当者の能力開発とキャリア開発をサポートすることを通して”強い個人”を育成することに貢献し、そのことがひいては”強い組織”の実現につながり、さらなる日本の国際競争力の向上に資することを目指します。

セールスキャリア開発機構が提唱するセールスパーソンの「あるべき姿」

営業担当者の人間力開発モデルにおける”パートナー的営業担当者”の姿が、私達が考えるセールスパーソンの「あるべき姿」です。

今後、SFAやCRMのみならずセールステック[Sales tech](営業活動の領域をテクノロジーの力で効率化する手法を指す)全般がさらに発展していくことが予想されますが、それに伴って従来の営業という仕事への認識や進め方自体がさらに変わっていくことでしょう。
これからの営業担当者は、そのテクノロジーの波に抵抗するのではなく、見込み客の問題解決や判断力など高度な人間力を要する業務に力を注ぐことが大切になると言えます。

また、テクノロジーで営業プロセスを管理する仕組みは、社内の優秀な営業担当者の営業の進め方(ベストプラクティス)を他の人達も再現できるように設計することがほとんどですが、今のように世の中全体の動きが速く、”正解がない”と言われるこの時代においては、仕組みで営業活動の全てを管理することには限界があるのも事実です。顧客は様々で抱えている問題も、それに対する解も様々だからです。

従って、営業担当者は決められた手順に従ってプロセスを実行するだけの「セールスマシン」になることなく、顧客が置かれている立場を考え、適時適切な判断や提案ができる高度な実力、人格が必要になるでしょう。このことが、社会が求める営業担当者の要件になると考えられます。