セールスキャリア開発機構では、今後、営業担当者に求められる人間的な要素を総合的に「人間力」と表現し、開発のモデルとして提唱しています。これからの時代、顧客から選ばれる頼もしい営業担当者になるためには、セールススキル(コンピテンシー)の向上や開発はもちろんのこと、判断力、主体性等も欠かすことができません。開発の段階を3つに分けたモデルは以下の通りです。
人間力の要素 | しもべ的 | 子ども的 | パートナー的 |
---|---|---|---|
顧客や営業組織 への認識 | 従属するが不満を持つ | 従順ではあるが受動的 | 理解に努め能動的 |
セールススキル | 低い | 中程度 | 高い |
判断力 | 低い | 平均的 | 高い |
主体性 | 欠ける | 平均的 | 十分 |
遂行しようとする 職務の範囲 | 狭いもしくは限定的 | 平均的もしくは指示通り | 広く創造的 |
成果を上げる ポイント | 厳しい管理 | ・環境が整っていること ・各種動機付け要因が 提供されていること | ・自身の判断が尊重されること ・やったらやった分 自分の成果になるという感覚 |
職務満足 | 低い | 中程度 | 高い |
テクノロジーへの 向き合い方 | 支配される | 従順する | 活用する |
全ての点が同じ区分に当てはまるとは限らないですが、しもべ的営業担当者から子ども的営業担当者へ、子ども的営業担当者からパートナー的営業担当者へと人間力を高めていけばいくほど、営業という仕事にやりがいと楽しみを感じるようになり、キャリア全体が輝くようになるのです。